円形脱毛症の診断
円形脱毛は基本的に脱毛の状態から診断することが基本です。
ただし、鑑別すべき病気はたくさんあります。
小さい子どもでは、精神的な面に問題があって自分で毛を抜くことがあります(抜毛癖〈ばつもうへき〉。
この脱毛の場合は、抜けた髪の毛の状態から判断します。つまり途中から毛が切れているかどうか?!などです、
また、脂腺母斑(しせんぼはん)という生まれつきのあざがあり、脱毛斑になっているケースもあります。
この脱毛症は生まれつきあることと色が少し黄色っぽいことが特徴です。
その他、白癬菌というカビが毛の中に入って脱毛を生じるケルズス禿瘡(とくそう)という病気もあります。
膿(うみ)をもつのが特徴です。
この場合は早期に治療をしないと永久脱毛になります。
エリテマトーデスという膠原病でも毛が抜けることがしばしばあります。
その場合、全体に抜けることもあれば、部分的に赤み、傷あとを伴って抜ける(円板状エリテマトーデス)こともあります。
後者の場合は放置すれば永久脱毛になります。
